ITでマネタイズ!世界ブランドへのビジネスモデルの為のメッセージ発信5W1H

越境EC

 このシリーズでは自社プロダクト(商品、サービス、観光スポット等)を世界ブランドに導くビジネスモデルを目指す方々への情報参謀ブログとして、有用な情報サイトを取りまとめてご紹介していますが、今回は、メッセージ発信の為に押さえておきたい5W1Hについてわかりやすく解説します。 

0:メッセージ発信の5W1H

 以下、押さえておきたい各項目について順次解説してまいりますが、夫々にボリュームありますので、先に概要をお伝え致します。必要に合わせて目次よりピンボイントでチェック下さい。

  1. メッセージ発信のタイミング(When)
    • 👉求められる状況を5つに分類しています。全体を把握して効率的運用のチェックをします。
  2. メッセージ発信の為のツール(How)
    • 👉作成に役立つツールをご紹介します。日英文の作成、キーワードのチェックをします。
  3. メッセージ発信の相手(Who)
    • 👉発信するバイヤーの分類しています。ターゲット設定のチェックをします。
  4. メッセージ発信のツボ(Why)
    • 👉バイヤーが購入する要因について解説しています。自社の商品特徴が伝わっているかチェックします。
  5. メッセージ発信の場(Where)
    • 👉参画するプレーヤーの立ち位置について解説します。ここで、自社の商流や競合他社の動きをチェックします。
  6. メッセージのネタ(What)
    • 👉各種のメッセージネタの参照先、選び方、参照の仕方について解説します。正しい用語、適切な表現等、メッセージの根拠の適切さをチェックします。

  

1.メッセージ発信のタイミング5場面(When?)

 夫々に適切なメッセージ(文章表現&口頭説明)を求められる内容は異なりますが、共用できる部分も多々ありますので、効率よく運用するようチェックします。本ブログでは言葉によるメッセージを扱いますが(動画、写真の撮り方、見せ方等は扱いませんが)画像を補足、補強するメッセージは含みます。

1-1:ネット告知

ご存知の通り、越境ECの基本カテゴリーです。想定したターゲット(購入者、ペルソナ)に対し、夫々に効果的なメッセージを作成します。

  • 海外バイヤー(個人購入含む)向け自社HP&Web広告テキスト、SNS画像、YouTube動画等での『会社紹介、商品紹介、販促キャンペーン、商品特徴、商品知識』等

1-2:展示会対応

F2Fだけでなくオンラインも含みますが、「1.ネット告知」の文字主体と異なり、それに加えて、口頭ベースで目の前にいる相手方の関心に合わせたメッセージも求められます。

  • 国内外の漆器に関連する展示会での『展示PR文、カタログ文言、対面での商品説明、関心の高いトピック』等

1-3:製作所下見&現場折衝

ビジネス折衝を前提とした製作現場での対応ですので、「2.展示会対応」より、更にクローズを意識したメッセージが求められます。

  • 訪日した海外バイヤー(専門業者)への『応対説明、見学対応、QA対応、現場商談折衝』等

1-4:インバウンド販促

 一般消費者も含めた現地でその気にさせて即売に繋げるメッセージが求められます。

  • 訪日外国観光客への『プロモーション全般、製作見学&体験の同行、販売店、商品を使った飲食店等での販促活動』等

1-5:プレゼン、商談対応

 B2Bのビジネス商談での対応ですので、価格表、出荷方法、決済方法、契約手順について、口頭、文面でスッと提示できるよう備えておく必要があります。その為の社内向けの対応も含みます。

  • 海外バイヤー向け各種資料『提案書、商品説明書』、社内向け各種資料(商品企画書、役員説明書、会議資料)等』

2.メッセージ発信のツール3アプリ(How?)

 既存の外部向けの発信ツール(自社ホームページ、Facebook、インスタグラム、YouTube等)は殆どの方がよくご存知てすので、ここではメッセージ作成の為の3つのフリーアプリをご紹介致します。

2-1:基本作成は日英翻訳ソフトで

日英文の基本構成は『Google翻訳』と『Deep L(ディープエル)』の二刀流を推奨します。日英の原文を両ソフトを併用して双方向に翻訳をかけて基本構成を練ります。二刀流の理由は双方の欠点から発生する誤訳を避けるためです。

作成ツール①引用:Google翻訳:https://translate.google.co.jp/?hl=ja

作成ツール②引用:Deep L:https://www.deepl.com/ja/translator

👉複数回重ねることで日英とも不正確な文章か減らせます。

2-2:精度向上はChatGPTで

先の文章とそれに対する具体的な指示をインプットします。例えば「文法的に正しいか?」「ネイティブに自然に聞こえるか?」等、Yes、Noで回答を求める指示が推奨です。Noの場合は修正文が提示されます。

作成ツール③引用:ChatGPT:https://chat.openai.com/auth/login?next=%2F

👉最新AIでは、プログラムや言語のような体系化された分野での、この種の単純指示はとても有効です。

2-3:感度向上はGoogle Trendsで

上記の文章から検索対象となりそうなキーワードと(1、2の手法で得られる複数の)類似表現をGoogle Trend (グーグルトレンド)で比較検証することを推奨します。より検索されやすいキーワードの見直しに繋がります。

作成ツール④:引用:Google Trends:https://trends.google.co.jp/trends/

👉見直し後の文章に、もし不安があれば、再度1.2のステップで確認します。

3.メッセージ発信の相手3タイプ(Who?)

 商品購入者は購入によりそれぞれ何らかの目的を果たそうとしますが、ここではその観点で(大くくりのペルソナとして)3分類します。ご自身の商品はどのペルソナを想定されているのか、そして、それに対して効果的なメッセージが発信されているか(他のチェック項目を踏まえ)再チェックします。齟齬が認識できれば、そのチェック項目を修正します。

3-1:商用販売者

 主に販売(転売)による利益と顧客の継続獲得を目的とする事業者です。ここにはEC事業者だけでなく、商社、量販店、一般販売店、OEM供給先も含まれます。勝因提供者から見れば典型的なバイヤーで当然ながらバイヤーメリットを満たす必要があります。

一般的には、仕入れの手間含め販売しやすいか、利益率はよいか、自社の商品戦略(品揃え)等に沿っているか、貢献するか等、『5.メッセージ発信のツボ(Why?)』の「機能的要因」が重きを置きます。最終判断にはその他「感情的」「社会的」要因も当然加わりますが、社内の同意には建前として「機能的」判断が有効に働きます。

3-2:商用使用者

最終使用者ですが、ビジネス使用目的で購入しますので、その各企業の目的を満たす必要があります。

同じく『5.メッセージ発信のツボ(Why?)』の「機能的要因」が重きを置きますが、その先のユーザーの視点に立った選択をしますので、最終判断には「社会的」要因も大きく影響します。

  • 例えば食器類であれば、レストラン、旅館、ホテル等が該当しますので、最終ユーザーの好みを満たすことが必要です。

3-3:個人使用者

個人的な使用目的で購入しますので、自社の商品を購入する人物の想定イメージ(ペルソナ)に対して、PRメッセージを発信します。このケースでは購入判断をした時の状況、又はそこまでに至った状況を時間をかけてでも分析することが、簡単ではありませんが重要です。

4.メッセージ発信の場(Where?)

 自社のメッセージが現在漏れなく発信されているか、将来どこを強化すべきか等、それぞれの立ち位置から戦略視点でチェックします。

4-1:製作者&販売者ルート

  • 直接販売(自社店舗、自社HP)
    • 製作者として商品メッセージの直接発信の現状と拡張可能性をチェックします。
  • 間接販売(販売会社の店舗、販売会社EC)
    • 販売会社を通じた商品メッセージ発信の現状と拡大可能性をチェックします。
  • 販売促進(製作見学、製作体験、ネットギャラリー、キャンペーン活用、イベント参画)
    • 自社の強みを活かした商品メッセージ発信ができているかチェックします。

4-2:情報支援者ルート

下記の3ルートの定期的な情報チェックが必要です。単純に自社商品の露出を増やすためだなく、越境EC向けの補助金等のコストメリットの可能性も期待できます。具体的な関連サイトについては最後の『6.メッセージと合わせたチェックします。

  • 政府系(経産省、ジェトロ等)
    • 政府系のネットワーク、キャンペーン情報と同期が取れているかチェックします。
  • 自治体系(都道府県、市町村組織)
    • 自治体系の観光、イベント情報と同期が取れているかチェックします。
  • 共同組織系(地元事業者の協同組合等)
    • 同業者ネットワークを最大限活用したメッセージ発信できているかチェックします。

5.メッセージ発信のツボ(Why?)

 ここでは、人口統計的なペルソナ(購入者の年齢、性別、地域等による分類)はせず、どのような人も下記の要因を満たせば必ず購入するというマーケティング手法を使用してます。購入者の動機については3つの要因に分けてチェックします。現実的には夫々が(購入する時の状況により)微妙に絡み合いますが、それでも何か大きく働く要因がありますので、それを念頭に置いてメッセージ発信します。

5-1:機能的要因

 商品の客観的な機能に係るメッセージです。カタログ仕様、スペック表の他に価格表も含まれます。競合品と比較検討する際には重要な要素となりますが、それだけで決まる場合もありますが、それ以外の要素も絡む場合もあります。

  • 👉例えば食器類であれば、その機能的な動機から購入します。例えば、ある器の軽さ、強さ、色彩等から購入者の何らかの目的を果たすので購入します。

5-2:感情的要因

情緒に訴えるメッセージです。購入者はなんらかの感情を満たす為に購入します。

  • 👉例えば食器の場合、製作者の思い、ヒューマンヒストリーを感じさせる表現が武器となるカテゴリーです。例えば、創作者の試行錯誤のメッセージが共感を呼んで購入に繋がったり、日本ファンの友人にブレゼントして喜んてもらいたい等、購入することで様々な感情が満たされます。

5-3:社会的要因

 購入者が、それを購入することで、周りからどうみられたいか、主に社会的な評価を達成する為に購入します。

  • 👉例えば食器類の場合、その歴史的な評価、業界内での立ち位置、強みに関するメッセージが該当します。例えば、あるサークルの中でその器を持つことで、何かの評価を得て、購入者の満足を得ることができる、バイヤーであれば、見識眼の高さの証明となる等、自己評価を維持するか高める為に購入するパターンです。

6.メッセージ発信のネタ(What?)

 最後に日英PRメッセージ内容作成の為の参照元(ネタ)についてご紹介します。IT全盛時代で膨大な情報に溢れの昨今、まず参照すべき、より汎用性の高いワーディングのネタ元として、主に政府系、自治体系、共同組織系サイトをカバーします。勿論素晴らしい民間サイトも数多ございますので、皆様、既に色々ご利用されていまが、それを顧客や社内からそのPRメッセージの参照先を問われた場合に、これら公共系サイトはとても効果的ですので、ここではそれを推奨しています。

具体的な推奨サイトにつきましては、商品毎に別ブログでご紹介していますので、必要に合わせてご参照下さい。現在ご用意しているのは下記アイテムです。

御礼🔶あとがき

お忙しい中、今回も最後までご覧いただき大変ありがとうございました。今回テーマ含め今後も定期的にブラッシュアップして参りますので、引き続きご参照のほど宜しくお願い致します。🔶Gold

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